石との旅日記

壱岐から出雲へ 【その3 壱岐1日目2】

はらほげ地蔵

はらほげ地蔵。なんだかほっこりするその名前の由来は、お地蔵さんのお腹の部分に丸い穴が開いているので「はらほげ地蔵」と呼ばれているそうです。

始まりは干潮時にこのお腹の部分にお供え物を入れ、再び干潮時にそのお供え物が海中に運ばれることで海に祈りを捧げたと言われています。満潮時には、お地蔵さんの胸の部分まで海中に隠れるため、陸上からしか拝むことができません。

6体あるお地蔵さんは、六道(地獄、餓鬼、畜生、修羅、人間、天)における苦しみや悩みから救ってくれると言われています。
地元では遭難した海女さんや鯨の供養のために祀られているとも伝えられているそうです。

訪れたのは日暮れ間近の干潮時。なんとも優しい風が吹いておりました。夕日と鳥のさえずりに癒されました。

小島神社

もう・・・
ここが素晴らしかった・・・。壱岐のモンサンミッシェルと言われる小島神社。

こちらも先程のはらほげ地蔵と同じで普段は海に浮かぶ島にある神社。干潮時の前後、海から参道が現れ歩いて参拝することができます。
太陽と月の引力によって神様に繋がることができるとても神秘的な場所です。

島全体がご神体のため、小石ひとつ、小枝1本も持ち出してはいけないとされています。

鳥居に向かって歩いていくと、全身がふわっと軽くなりとてもとても緩みました。
なんでしょうね、気負いが全くない感じ。愛とひとつに溶け合うような「あ、良いんだ。これで」と思える場所。ただいま、と言いたくなるような懐かしい感覚で、ちょっと涙が出そうになりました。

そして、何よりも見て下さい。この色、この景色。もう言葉がありません。なんて美しい世界なんでしょう。

まずは干潮によって現れた道を鳥居に向かって歩きます。
カブトガニがいたのですが、この光景どこかで見覚えがある・・と思ったらタロットカードの月!
ちょっとカブトガニが気持ち悪くて(こら)写真、撮らなかったのが悔やまれるけど・・・

白い鳥居をくぐり、島をぐるりと周り参拝に向かいます。
岩には渦のような模様が描かれています。なんとも不思議な世界です。

ちょうど反対側にあるもうひとつの鳥居をくぐり抜けて階段を登るとほどなく頂上のお社が。
主祭神は、天照大神の弟神、須佐之男命、その母神である伊邪那美命。開運、縁結び、商売繁盛にご神徳があるとされています。
参拝を終えて降りてくると、わずかな時間なのにまた景色が変わっていました。

石達、こちらでもしっかりパワーをチャージしました。

この何とも言えない色合いと普段は海の底である場所に立つ事で普段、心の奥に隠されている潜在意識の領域が表面に現れたような、心が丸裸な感じに。

嘘つけないですよね‥自分の本心に気が付いてしまったら。そんなこと考えながら暮れてゆく空を眺めしばし瞑想タイム。豊かな時間です。

何度も言いますが本当に美しい景色で。
もし私に財力があれば、もしくは魔法が使えたら皆様をこの場所にお連れしたい!見せてあげたいです。本当に!
そして、せめて景色だけでももっと上手に撮りたい!と帰ってきてからカメラを見に行った私です。

ここで1日目が終了です。2日目も盛りだくさんです(^^)

関連記事